プログラマーはあらかじめ用意されたPHPの関数や、独自で作ったユーザー定義関数を上手く組み合わせてシステムを構築していきます。関数の中で関数を呼び出すこともできます。
つまり関数を使いこなすことがPHPの上達につながります。まずは既に用意されている関数をPHPのマニュアルで調べる方法を習得しましょう。
【1】PHPサイトにアクセスします。
http://www.php.net/
TOPは画面が英語ですが心配ありません。サイト内のページによっては、接続元のIPアドレスから言語が自動で日本語に変わります。
【2】早速関数を調べてみましょう。検索窓に print と入力し、ボタンをクリックします。
【3】print の説明が表示されました。言語は自動的に日本語になっています。
日本語になっていない場合や、英語で説明を読みたい場合は、手動で言語を切り替えることもできます。英語のほうが内容が充実していることもありますので、参考にしてください。
【4】print() は文字列を出力し、PHPのバージョンPHP4 と PHP5 で使えることがわかります。使えるバージョンの確認は大事です。
【5】「説明」を読むと print() の使い方がわかります。また print() は実際には関数ではなく言語構造だと書いています。
【6】下に print() の使用例があるので、どのように利用したらいいのかすぐにわかります。
【7】print() と似たような働きのある関数についても調べることができます。
【8】print() と関連のある関数のリストが表示されるので、このリンクからも芋ズル式に調べることができます。
【9】練習で intval についても調べてみてください。
【解説】
intval() を例に一般的な関数の読み方を説明します。
(1)関数には「返り値」と「パラメータ(引数)」があります。
int intval ( mixed $var [, int $base] )
・最初のintは返り値といい、関数が呼び出し元に返すデータ型を表します。
・関数名のあとの()カッコの中は、関数に渡すデータでパラメータ(引数)といいます。
・パラメータは「,」カンマで区切って複数指定できます。
・[]カッコは省略可能ということを表しています。
関数はパラメータを使っていろいろ処理を行い、結果を返り値として指定されたデータ型で返します。ただし返り値のない関数もあります。(処理だけ行う関数)
(2)intval()関数の使用例
$num = intval('10');
この例ではintval()のパラメータに文字列の 10 を 指定しています。整数値の 10 が返り値となりますから、変数 $num には整数値の 10 が代入されます。
失敗時は 0 を返しますので、パラメータの文字列が整数値に変換できる値かどうかの判断にも使えます。