ありがたいことに「phpdev」にはMySQLを視覚的に操作できる「phpMyAdmin」というソフトが含まれているので、簡単にデータベースを準備できます。
phpMyAdminを使うとデータの追加をGUI画面で行なえます。しかし追加するデータが多い時は、SQL文のほうが便利です。
そこでテーブル作成とデータの追加用に、複数のSQL文をまとめたファイルを用意しました。phpMyAdminからこのファイルを参照することで、複数のSQL文を一気に実行することができます。
【1】T01Prefecture.zipをダウンロードします。
【2】ダウンロードしたファイルを解凍して、「T01Prefecture.sql」をわかりやすい場所に置いてください。どこでもかまいません。
*このファイルの中身は、テーブル作成とデータを追加するSQL文です。テキストエディタで開くことができます。
【3】C:\phpdev にある 2K-NT-XP-phpdev_start.bat をダブルクリックして、phpdev を起動します。
*この時点でMySQLが開始されます。
【4】ブラウザで http://localhost/ を開きます。
【5】「start_here.htm」をクリックします。
【6】「phpMyAdmin」をクリックします。
【7】phpMyAdmin が表示されました。この画面からデータベースのMySQLを視覚的に操作できます。
【8】Language で「Japanese(ja-sjis)」を選択します。
【9】新しいデータベースを作成します。「SampleDB050」と入力し、「作成」ボタンをクリックします。
【10】メッセージが表示され SampleDB050 データベースが作成されました。
【11】「構造」をクリックします。
【12】まだテーブルはありません。
【13】「SQL」をクリックします。
【14】「参照」ボタンをクリックします。
この画面のテキストエリアにSQL文を入力して実行することもできますが、データが多いので別ファイルにまとめたSQL文を実行します。
【15】あらかじめダウンロードしておいた「T01Prefecture.sql」を選択し、「開く」ボタンをクリックします。
【16】「実行」ボタンをクリックします。
【17】メッセージが表示され、テーブルが作成されました。
【18】「t01prefecture」をクリックします。
【19】テーブルの構造とテーブル作成のSQL文を比較すると、どのように反映されたのかよくわかります。
【20】「表示」をクリックします。
【21】テーブルのレコード一覧が表示されました。
【22】「追加」ではテーブルにレコードを追加できます。
【23】「選択」では条件を指定してレコードを抽出することができます。
【24】「SQL」ではSQL文を書いて実行することができます。
【25】画面左のメニューからデータベース名の「SampleDB050」をクリックします。
【26】データベースにあるテーブルの一覧が表示されます。
*この例ではまだテーブルは1つだけです。
以上でPHPからMySQLを利用する準備が整いました。
【解説】
(1)Language で「Japanese(ja-sjis)」を選択したのは、データベース、PHP、取り込むファイルの文字コードを揃えるためです。これらが異なると文字化けの原因になります。
(2)「T01Prefecture.sql」のSQL文について
・もしテーブルが既に存在する場合は削除します。
DROP TABLE IF EXISTS T01Prefecture;
・テーブルを作成します。
CREATE TABLE T01Prefecture (
PREF_CD INT PRIMARY KEY,
PREF_NAME VARCHAR(10)
);
・テーブルにデータを追加します。
INSERT INTO T01Prefecture VALUES (1, '北海道');
以下省略
(3)MySQLについてもっと詳しく知りたい場合は、MySQL初心者入門講座をご覧ください。
MySQL初心者入門講座の手順に沿ってMySQLをインストールすると、同じパソコンにMySQLが2つインストールされることになります。(phpdev内にもMySQLがあります)
・C:\phpdev\mysql
・C:\mysql
MySQLのインストール場所が異なるので問題ありませんが、2つとも同じポート番号を利用するため同時には使えません。
*MySQLを切り替えて使うには、パソコンの再起動が必要ですので注意してください。